糖尿病専門医による糖尿病外来開設。

水野 治
(みずの おさむ)


2012年6月より
糖尿病外来開設
専門
内科 内分泌
日本内科学会  認定内科医
日本糖尿病学会 専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)
専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科指導医

▼糖尿病と言われたら


 平成19年の国民健康・栄養調査で、糖尿病は890万人、糖尿病予備軍と思われる人は1320万人、合わせると2210万人いると推定されています。
 糖尿病は、痛みなどの症状がないことが多いためか、糖尿病患者さんの約4割はほとんど治療を受けていません。
 糖尿病で大きな問題は合併症です。糖尿病により腎臓の働きが低下して(糖尿病腎症)、新たに人工透析を始める人は、年間約1万5千人で、1998年以来、透析導入の原因となる病気の第1位をしめています。
 また、糖尿病のため網膜に障害が起こる糖尿病網膜症が原因の失明は、毎年約3千人いて、成人になってから失明する原因の第1位となっています。
 1961年から、福岡県久山町の住民を対象に行われている久山町研究の結果、糖尿病患者さんでは、アルツハイマー病、脳卒中後に起こる認知症が多いことがわかりました。
とくに、食後血糖値が高いと認知症が多くなり、認知症の予防には食後血糖のコントロールが重要と考えられています。
 さらに、ヘリコバクター・ピロリ菌感染者で、糖尿病・糖尿病予備軍と血糖値が正常のグループとを比較すると、前者に胃癌発症の危険度が高いことも、久山町研究により示されました。
 狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの病気も糖尿病でない人に比べ、糖尿病患者さんに多いことがわかってきました。
 このように、糖尿病患者さんはもちろん糖尿病予備軍の人も症状がないからと放置すると、色々な病気を引き起こす可能性があります。
糖尿病患者さんは、定期的に通院し、適切な治療を続けることが重要で、糖尿病予備軍の人も糖尿病にならないために注意をすることが、非常に大切な事を改めて強調したいと思います。


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